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入院患者に対する運動療法の効果

 

定期的な運動がうつ病や認知症に対して予防効果のあることが知られています。

 

しかし、双極性感情障害(躁状態)や統合失調症等、より幅広い精神疾患に対する効果については証拠が乏しいと言えます。

 

今回は、アメリカ、バーモント州の入院施設で組織的に行われた運動療法の効果について調べた論文をご紹介します。

 

Positive Patient Response to a Structured Exercise Program Delivered in Inpatient Psychiatry

入院中の入院患者に対して行われた組織的運動プログラムの効果

 

アメリカのUVMメディカルセンター入院中の成人患者100人が調査の対象となりました。

 

1回のセッションは60分の有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチの組み合わせを含み、栄養教育とともに4週間にわたって実施されました。

 

実施後のアンケートでは、95%の患者が運動後の気分改善を報告し、63%が5段階の気分で上位2つの気分評価(very happyかhappy)としていました。また、91.8%の患者は運動後の身体的快適さを報告していました。

 

この施設ではうつ病などの感情障害だけではなく、不安障害や統合失調症等、広範な精神疾患を対象としており、上記のような高い割合での高評価は、運動療法が幅広い疾患での精神状態改善につながる可能性を示していると考えられます。

 

また、副次的な効果として、通常部屋に閉じこもりがちな、精神病性の患者が定期的に病棟活動に参加するようになるなど、全体的な適応の改善にも寄与したとのことです。

 

このように、運動療法には多面的な効果があり、特に入院生活のような閉鎖的な空間での導入で、入院患者の病状だけではなく生活の質の改善も期待できるのではないかと思われました。

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