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視覚処理の特徴が自閉症診断に役立つ可能性

 

両眼で異なる視覚的要素を見たときに一方のみが知覚され(もう一方は抑制されて)、時間とともに知覚される対象が交代する現象があり、両眼視野闘争(binocular rivalry)と呼ばれます。

 

この現象は視覚がどのように脳内で処理されるかを反映するとされていますが、今回はこの過程が自閉症では通常と大きく異なっていることを示した論文をご紹介します。

 

Slower Binocular Rivalry in the Autistic Brain

自閉症の脳内における両眼視野闘争の遅延

 

18人の自閉症の診断を受けた成人と19人の年齢や知能指数を一致させた健常者が対照として研究されました。

 

両眼に異なる図形を見せ、両眼視野闘争の過程を脳波測定を行いながら観察しました。

 

結果として、自閉症では一方の視覚的要素の抑制が正常に起こらず、両眼視野闘争の過程が大きく遅れることが示されました。

 

そして、この違いによる自閉症診断の正確性は80%以上であり、今後さらに知見が集積されることにより言葉を使わないスクリーニング検査として機能する可能性があると考えられました。

 

言葉を獲得する以前にも診断が行えたり、より客観的な自閉症診断につながる可能性があり、今後が期待される成果であるように思われました。

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