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強迫性障害の認知的側面について

 

強迫性障害は「~だったらどうしよう?」、「~が起こったら大変だ」等不安を伴う考え(強迫観念)を基礎にして、不安を和らげたり、打ち消すための行動(強迫行為)が出現する疾患です。

 

その強迫行為のために、多くの時間を費やしたり、強迫観念に支配されて、必要な行動がとれないために、日常生活に困難を来す非常に苦しい病気です。

 

強迫性障害については、その感情的な側面である不安に焦点を当てた病理的検討が多いのですが、今回ご紹介する論文では、判断や決定という思考過程に焦点をあてた内容になっています。

 

Altered response to risky decisions and reward  in patients with obsessive–compulsive disorder

強迫性障害におけるリスクを伴う決定と報酬への反応変化

 

リスクを伴う決定と報酬への反応性を調べるため、34人の強迫性障害患者と33人の健常者(対照)について脳の働きをみるためのMRIを調べました。

 

リスクの程度が変化する2択のギャンブルをしてもらい、様々な決定を行ったり、結果が出た際の脳の働きを調べたところ、強迫性障害では明らかに決定や報酬過程における脳の働きが異なっていました。

 

例えば、前後帯状回、舌状回という箇所ではリスクを伴う決定に関与する活性化が通常よりも抑制されており、逆に眼窩前頭皮質、後帯状回、被殻で、予期しない損失に対する活動性が亢進していました。

 

強迫性障害では、不安による日常生活の支障も大きいのですが、行為の反芻や優柔不断による時間の損失が生活全体を困難にします。

 

今回のような決定過程に注目することにより、強迫性障害の認知的側面を改善するためのヒントや診断精度の向上が期待されました。

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