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妊娠中のアセトアミノフェンへの暴露と発達障害

 

以前から、妊娠中の薬剤使用と出産児の発達障害との関連が指摘されてきました。

 

特にアセトアミノフェンについては、妊娠中には通常使用されないNSAIDS(ロキソニンなどの鎮痛解熱薬)と異なり、注意喚起がなされていないこともあり、妊娠中でも使用されてきました。

 

今回は臍帯の血漿の中に含まれるアセトアミノフェン(またはその代謝物)から正確にアセトアミノフェンの発達に対する影響を知ろうとした研究をご紹介します。

 

Association of Cord Plasma Biomarkers of In Utero Acetaminophen Exposure With Risk of Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder and Autism Spectrum Disorder in Childhood

子宮中のアセトアミノフェン暴露を知るための臍帯血漿バイオマーカーと児におけるADHD、自閉スペクトラム症の関連

 

ボストンの大規模なコホート(研究対象となる集団)の一部である996組の母子が対象となり、臍帯血漿が採取され、その後の出産児の経過が追われました。

 

経過は以下のようになりました。

①ADHDについては、一番アセトアミノフェン(やその代謝物)濃度が高いグループは、2番目のグループの2.26倍、3番目のグループの2.86倍のリスクがありました。

②ASDについても同様に、それぞれ2.14倍、3.62倍とリスク上昇がありました。

 

これらの結果からすると、他の付随する要因(交絡因子)についての検討や追試が必要であるとは思われますが、アセトアミノフェンについてかなり濃度依存性に発達障害のリスクが高まっているように思えます。

 

アセトアミノフェンについては、最近になって発達障害以外にも児への身体的影響が示唆されており、今まで言われていたような安全性を信じ続けることはできないように思われました。

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