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遅延割引(Delay Discounting)は多くの精神疾患に共通する

 

経済選択の概念の一つとして、遅くに得られるものほど価値が低下する「遅延割引(Delay Discounting)」という言葉があります。

 

つまり、程度の差こそありますが、ずっと後に手に入る高額よりも若干少額でも早くに手に入る方を選ぶということで、経済的な衝動性を表す傾向と言えます。

 

この傾向について、多くの精神疾患に共通に認めるということが以前から言われており、複数の論文で確かめたのが、今回ご紹介する分析(メタアナリシス)です。

 

Delay Discounting as a Transdiagnostic Process in Psychiatric Disorders
A Meta-analysis

精神疾患共通の特徴としての「遅延割引」

 

金銭の概念を使ってこの「遅延割引」の過程を調べた43の論文(8疾患を含む)が分析の対象となりました。

 

調査の対象となっていたほとんどの疾患(うつ病、双極性障害、統合失調症、境界性パーソナリティ障害、過食症)で、健常者より程度の大きな「遅延割引」の傾向を認めました。

 

特にある疾患に特徴的な所見というわけではなく、多くの精神疾患に共通の特徴として、衝動的な経済選択が存在することが示されました。

 

実生活の上では、重篤な精神疾患の方が大きな経済的な判断をする際、(本人の意思を尊重することはもちろん重要ですが)援助者による見守りの必要性が高いと思われました。

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