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子ども時代の逆境が長期の炎症を引き起こす

 

これまでに、さまざま精神疾患と炎症マーカー(CRPやIL-6)との関連が指摘されてきました。

 

今回は炎症を示す指標としては新しいsuPAR:可溶性ウロキナーゼプラスミノーゲン活性化因子と幼少期や思春期に体験した虐待などの逆境体験の関連を調べた研究をご紹介します。

 

Association of Adverse Experiences and Exposure to Violence in Childhood and Adolescence With Inflammatory Burden in Young People

幼少期や思春期における逆境や暴力的体験と、若年における炎症所見との関連

 

イギリスにおける研究で、子ども時代に逆境体験のある1391人が調査の対象となりました。

 

幼少期や思春期における暴力への暴露を主な要因として、18歳時における慢性炎症のマーカーであるsuPARのレベルが比較されました。

 

全体として暴力への暴露を認めた場合には、そのような経験のない場合に比較して、炎症マーカーのレベルが高いことが示されました。

 

例えば幼少期や思春期に複数のタイプの暴力を経験した場合には、他の場合よりも大きな影響(0.26-ng/ mlの上昇)を認めており、暴力の程度や頻度、暴力体験からの経過時間についても関連性が示されました。

 

うつ病等の多くの精神疾患を“脳の炎症”としてとらえる立場もあり、まだ多くの証左と検討を要する領域ではありますが、今後このようなバイオマーカーからの気づきによって、疾患に関する考え方や治療法が大きく変化する可能性があると考えられました。

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