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円形脱毛症における精神疾患、自己免疫疾患の合併率

◎要約:『円形脱毛症が発症している場合では、精神疾患や自己免疫疾患が合併する割合が通常よりも高いかもしれない』





今回は、円形脱毛症と診断された場合に、他の自己免疫疾患や精神疾患をどのくらい合併するのかを調べた研究をご紹介します。


新たに円形脱毛症と診断された患者における免疫性あるいは精神医学的合併症

Immune-Mediated and Psychiatric Comorbidities Among Patients Newly Diagnosed With Alopecia Areata


アメリカの医療や薬剤の費用請求に関するデータベース the Merative MarketScan Research Databasesを元にした研究で、63,384人の円形脱毛症患者と3,309,107人の健常者が対象となりました。


結果として、以下の内容が示されました。


・合併率を比較してみると、 精神疾患では、円形脱毛症あり30.9% vs なし26.8%、自己免疫疾患では、円形脱毛症あり16.1% vs なし8.9%となっていました。


・性別、年齢、居住地域を一致させた比較対照を(調整したハザード比で)行うと、円形脱毛症がある場合には精神疾患が1.3倍、自己免疫性疾患が2.7倍となっていました。




円形脱毛症に関連する要素として、自己免疫と精神的側面の寄与が感じられる内容でした。



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