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今回は子ども時代の生活習慣が、どのように思春期における精神状態に影響するかを調べた研究をご紹介します。

Childhood Lifestyle Behaviors and Mental Health Symptoms in Adolescence
子ども時代の生活習慣と思春期の精神症状
フィンランドにおける研究で、187人の思春期若年者(平均15.8歳、51.9%男性)が対象となりました。
8歳頃の生活習慣(ゲームやSNS等に接する時間:スクリーンタイムや運動習慣、座って過ごす時間の長さ、睡眠時間等)が、8年後の16歳頃の精神状態(精神的ストレスやうつ症状)にどのような影響を与えているのかを調べています。
結果として以下の内容が示されました。
・子ども時代からのスクリーンタイムが多い場合、特に携帯端末の使用時間が多いと、思春期における精神的ストレスの程度やうつ症状が多くなっていました。
・子ども時代の身体的活動や指導を受けた運動が多い場合、思春期における精神的ストレスの程度やうつ症状が少なくなっていました。
◎要約:『子ども時代のコンピューターや携帯端末の使用は思春期の精神状態の悪化と、運動習慣は良好な精神状態と関連するかもしれない』
全ての随伴する要素についての影響を排除する調整は困難であると思われ、端末の使用が直接的にその後の精神状態を悪化させると捉えることはできないと考えられます。
しかし、スクリーンタイムや運動習慣に代表される子ども時代の生活習慣が、その後の精神状態に長期的影響を与えていることが示されている内容でした。
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