◎要約:『発達障害(神経発達症)においては、子ども時代にBMIが増加する傾向が(発達障害がない場合に比較して)あるかもしれない』
今回は、自閉スペクトラム症やADHD等の発達障害(神経発達症)がある場合のBMI(体格指数)の変化について調べた研究をご紹介します。
神経発達症におけるBMIの変化
Trends in Body Mass Index Among Individuals With Neurodevelopmental Disorders
スウェーデンにおける研究で、24,969人の双子(51%男性、最初の発達障害の評価が行われた年齢は9歳)が対象となりました。
発達障害の評価が行われた後の、BMIの変化を調べ、発達障害の有無による違いを調べています。
結果として、以下の内容が示されました。
・9歳の時の評価で、自閉スペクトラム症やADHDを含む1つ以上の発達障害が診断されたのは1,103人(4%)でした。
・BMIの(85%ileを境界とした)上位層において、発達障害(神経発達症)がある場合には、比較的急速な体重増加を示していました。
・最も増加の傾向が大きかったのは自閉スペクトラム症と学習障害でした。
発達障害(特に自閉スペクトラム症や学習障害)においては、子どもから思春期における体重増加に注意が必要であると思われました。
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