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学業成績の良い学校と物質使用の関連


一般的な話として、成績上位の学校に通学する学生の間では物質使用が少ないのではないかというイメージがありますが、実際にこの点を確認した研究はありませんでした。

案外、経済状況や地域性、本人の直接的な知的能力以外の学業成績の良し悪しなんて薬物使用などの問題行動と関係ないかも……それを確かめようとした研究を紹介します。

成績上位校の環境と物質使用の危険性の評価

ロサンゼルスの経済的に困窮する地域に位置する成績上位校(入学はくじ引きによるので本来の知的能力とは無関係)の生徒と同じ地域に住む他の生徒を比較しました。

合計1270人の調査で、成績上位校の生徒のほうが、マリファナの使用に関する指数や不登校の頻度が少なく、教員による進学援助や環境面の秩序はより整っていました。

つまり、経済状況や本来の能力の差異がなくとも、在籍している生徒の学業成績によって、物質使用をはじめとする行動に大きな影響が生じることが示されました。

これによって短絡的に、行動の障害を改善するために学力の向上を図るべきである、ということにはならないかもしれません。

しかし、因果関係は不明ですが、成績上位校に存在する(経済力や知能以外の)何らかの要素(独立した要因としての学習習慣や行動傾向?)が問題行動の減少や環境面の改善に大きく寄与している可能性が考えられました。


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