線維筋痛症に対するフラワーアレンジメントの効果


「線維筋痛症」と言われる、はっきりとした検査異常を呈さない多発性の筋・骨格痛、疲労感、睡眠障害を主徴とする症候群があります。

激烈な痛みを客観的に証明することが困難で、他者の理解も得られにくいことから、孤立感に陥りやすいことでも知られており、うつや不安障害等精神疾患の合併も多く認められます。

今回は、線維筋痛症に対して、フラワーアレンジメントのコースがどのような効果をもたらすのかを調べた研究をご紹介します。

The Powers of Flowers: Evaluating the Impact of Floral Therapy on Pain and Psychiatric Symptoms in Fibromyalgia

花の力:フローラルセラピーによる、線維筋痛症の痛みや精神症状への効果を評価する

線維筋痛症と診断されている61人の女性(平均51歳、線維筋痛症は特に女性の罹患率が高いことで知られています)が研究の対象となりました。

このフラワーセラピーは、訓練されたフローリストの指導のもと、花束の作成を行う12週間のコースです。週毎に話し合いが行われ、作った花束は自宅に持ち帰ることができます。

このコースに参加する前と後の痛みや精神状態に関する評価が行われましたが、痛みの程度や不安やうつ症状等多くの指標で大きな改善を示しており、また、コースが終了した後にも、この効果は概ね継続していました。

この効果を支える要素として、花から受ける視覚、花束を作成するときの触覚等の多彩な感覚刺激の他、指導を受けながら他者と花束を作るという社会的な要素も考えられます。

線維筋痛症に対しては、薬物治療も行われますが、根本的には未知の部分が多く、対象的な治療に留まっています。

様々な活動を行うことで、痛み刺激の影響を軽減できることが知られており、上記のような多彩な刺激を伴うフラワーセラピーのような療法は大きな価値があるように思われました。


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