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頭部外傷、PTSD、うつ病と認知症の関連


昨日は、PTSDとうつ病が合併した場合の死亡リスクの上昇に関してお伝えしました。


PTSDには他の疾患が合併することが多く、合併の状況によってはさらに後の健康状態を左右することが認められるようです。


今回は、女性の退役軍人で頭部外傷・PTSD・うつ病と認知症の発症リスクとの関連を調べた研究をご紹介します。


女性退役軍人における軍務関連の危険因子と認知症リスク


55歳以上の女性退役軍人109,140人が研究の対象となり、平均4年間の追跡を行いました。


それぞれの軍務関連の危険因子があった場合の認知症発症リスクは、頭部外傷で1.49倍、PTSDで1.78倍、うつ病で1.67倍となっており、さらに複数の危険因子があった場合には2.15倍でした。


つまり、頭部外傷・PTSD・うつ病があった場合(特に複数の病態を合併した場合)、後の認知機能の低下にも留意して経過を観察する必要があると思われました。

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