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高齢発症のてんかん発作は認知症発症と関連する


若年で発症する典型的なパターンではなく、高齢になって特に原因も不明で、けいれん発作が出現することがあります。


今回は、高齢期発症のてんかん発作が認知症発症と関連するかも知れないという内容の研究をご紹介します。


高齢期発症のてんかん発作と認知症


他の動脈硬化に関する研究で対象となっていた集団(コホート)を利用した研究で、てんかん発作と認知症との関連を調べました。


9,033人の参加者のうち、671人が67歳以降でてんかん発作を発症していました。


結果として、以下の内容が示されました。

①高齢期発症のてんかん発作があった場合には、発作がない場合よりも認知症発症のリスクが上昇していました(リスクの比の目安として、3.05倍)。

②てんかん発作から、認知症発症までの平均期間は3.66年でした。


てんかん発作が原因で認知症になるというしくみではなく、神経変性疾患が大半を占める認知症の一つの症状である可能性も考えられます。


てんかん発作が高齢者で発症した場合には、その後の認知機能低下について注意が必要であると言えそうです。


#認知症

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