![](https://static.wixstatic.com/media/0af3e27099954425a9defc413b94ba1c.jpg/v1/fill/w_147,h_98,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,blur_2,enc_auto/0af3e27099954425a9defc413b94ba1c.jpg)
男性型脱毛症(AGA)の治療薬として有名なフィナステリド(商品名:プロペシア)ですが、この度消費者団体からFDA(アメリカの薬剤承認等を行っている機関)に対して、副作用に関する訴訟が起こされました。
コロンビア州の裁判所に提出された消費者権利擁護団体による主張
フィナステリドは高用量で前立腺肥大症・前立腺癌に対する抑制効果を持つ薬剤ですが、日本では脱毛症の治療薬として良く知られています。
一方で、以前から気分の落ち込みや希死念慮の増加に関する報告があり、アメリカの消費者団体から自殺関連事象について懸念が表明されていました。
副作用に関するデータVigiBase global databaseによれば、近年356例の自殺関連事象と2,926例の精神状態の悪化に関する報告がなされています。
消費者団体が4年前にFDAに対してこれらの副作用に関する注意喚起を行うよう嘆願書を提出したにも関わらず、現在まで回答を得られていないとのことです。
男性の脱毛症に関して、脱毛が起こるしくみの中心に効果がある薬剤ですが、精神状態の変化(特に希死念慮)に関しては注意を要すると思われました。