様々な精神疾患(うつ病や統合失調症・認知症等)と不眠との関連が指摘されてきました。
今回は、不眠と心不全との関連に関する解説記事について説明をさせてください。
不眠は心不全の新しい治療可能な危険因子か?
2014年に発表されたノルウェーのHUNT研究の結果では、54,279人を対象とした11年の経過観察で、不眠の症状と心不全の診断に量的な依存関係を認めました。
さらに、今回行われた発表のアメリカにおける12,761人を対象とした Health and Retirement Study (HRS)に基づく研究においては、16年間の経過観察が継続的に行われており、累積された不眠の症状が心不全の危険性と量的に関連していることが確認されました。
つまり、“不眠の症状が多いほど、長期的に心不全になる可能性が高くなるかもしれない”と言えそうです。
睡眠の質と量を確保することが、循環器系疾患においても長期的に重要であることが考えられました。
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