子癇前症と発達障害の関連

最終更新: 5月10日


妊娠中に高血圧や蛋白尿が出現する疾患である子癇前症は、早産の危険因子であることがよく知られています。


そして、早産のリスクを介して脳性麻痺や、その他の発達障害のリスクを上昇させる点は指摘されてきました。


今回は、早産とは関係なく、正期産であっても子癇前症自体が出産した児の発達障害のリスクとなり得るか調べた研究をご紹介させてください。


Association of Preeclampsia in Term Births With Neurodevelopmental Disorders in Offspring

正期産における子癇前症と発達障害との関連


ノルウェーの医療情報を用いた研究で、正期出産の児980,560人が対象となり、その発達経過について、平均14年間の調査が行われました。


結果として以下のような相対的なリスク上昇が認められました。

①ADHD(注意欠陥多動障害):1.18倍 ②ASD(自閉症スペクトラム障害):1.29倍 ③てんかん:1.50倍 ④知的障害:1.50倍


上記のような結果から、子癇前症自体が出産した児における発達障害の危険因子となる可能性が考えられました。


肥満、高血圧、糖尿病等の子癇前症のリスク要因をできるだけコントロールするとともに、リスクの高いと思われる児は経過観察を慎重に行うべきであると考えられました。


#発達障害

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