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精神疾患と出産の問題


精神疾患がある場合の出産について、薬剤や産後うつ等の影響が懸念されることがあります。


今回は、精神疾患がある場合の出産に関連する問題を調べた研究をご紹介します。


Obstetric and neonatal outcomes in pregnant women with and without a history of specialist mental health care: a national population-based cohort study using linked routinely collected data in England

精神衛生関連の受診歴がある場合とない場合における出産・新生児への影響


イギリスにおける研究で、出産を経験した2,081,043人の女性(平均30歳)が調査に含まれました。


上記のうち、7.3%が精神科ケアを妊娠前に利用し、0.3%が精神科病院への入院を経験していました。


結果として、以下の内容が示されました。


・妊娠前に精神科ケアを利用していた場合には、早期産(オッズ比1.53)、低成長: small for gestational age(オッズ比1.34)、新生児の健康問題(オッズ比1.37)が増加していました。


・全体として、妊娠前の1年間に精神科病院への入院や精神科ケアの利用があった場合に、出産と新生児に関する問題が多くなっていました。


要約:『妊娠前に精神疾患が存在した場合には、出産や新生児に関する問題が多くなる可能性がある』


妊娠前や妊娠期の精神状態(薬剤の影響やアルコール・タバコなどの物質使用も含めて)に注意して経過を慎重に観察する必要性を感じました。



もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/

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