先日、クリニックでも実施可能なアルツハイマー病の血液検査が海外で発売されたというニュースがありました。
今回は、上記のニュースと関連する(発表されたのは昨年ですが)血液で分かるアルツハイマー病の指標に関する論文をご紹介します。
高精度のアミロイドβ測定値が現在と将来の脳におけるアミロイド沈着を予測する
ほぼ認知機能が正常な158人について、血漿中と脊髄液中のアミロイドβ(Aβ42/Aβ40)、アミロイドPETというアミロイド沈着の分かる機能的画像検査を行いました。
結果として、血漿で調べたアミロイドは、PETの結果や脊髄液中のアミロイドと良く相関しており、十分指標として機能すると考えられました。
また、血漿アミロイド陽性・アミロイドPET陰性だった場合は、通常よりも15倍のリスクでPET陽性になることが示されました。
つまり、血漿で測定するアミロイドは、現在のアルツハイマー病の状態や将来発症する可能性を良く反映していると考えられました。
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