糖尿病治療薬であり、体重減少をもたらすことで話題にのぼることの多い薬剤として“セマグルチド”があります。
今回は、セマグルチドがアルコール障害に有効であった例についても報告をご紹介します。
Significant Decrease in Alcohol Use Disorder Symptoms Secondary to Semaglutide Therapy for Weight Loss: A Case Series
(減量治療を行っている間での)セマグルチドのアルコール障害に対する効果
セマグルチドによる減量治療の対象者6人について、アルコール障害が判明しました。
アルコール障害の尺度 Alcohol Use Disorder Identification Test(8点以上陽性)で陽性だった6人について、全例でアルコール障害の改善を認めました(平均の減少スコア9.5点)。
要約:『糖尿病治療薬であるセマグルチドはアルコール障害に対して改善をもたらすかもしれない』
まだ、さらに大きな規模と信頼性の高い研究デザインでの検証が必要ですが、比較的新しい糖尿病治療薬のアルコール障害に対する有効性が考えられる内容でした。
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