経皮的迷走神経刺激で覚醒作用や作業能力の改善が得られるか?


不眠による眠気や疲労感を軽減する方法として、コーヒーやエナジードリンク等が用いられることがありますが、動悸や頭痛等の副作用も指摘されており、使用には注意が必要です。


今回は、長時間の不眠を経験している状況で皮膚の上からの迷走神経刺激が覚醒や作業能力にどのような影響を与えるのか調べた研究をご紹介します。


Cervical transcutaneous vagal nerve stimulation (ctVNS) improves human cognitive performance under sleep deprivation stress

頸部経皮的迷走神経刺激が認知能力や睡眠不足によるストレスを改善する


40人の空軍基地勤務者(平均28歳、33名が男性)が研究の対象となりました。


20人ずつを神経刺激と偽刺激に振り分け、34時間の覚醒状態の後に作業能力や疲労感等の不眠による主観的影響を調べました。


結果として以下の内容が示されました。

①視覚的な注意が必要な課題を含んだ作業能力で、神経刺激の方が高い能力を示していました。

②神経刺激のグループでは気分や疲労感等の不眠による影響が軽減していました。


つまり、“経皮的な神経刺激によって疲労感や作業能力低下等、不眠による影響を軽減できる可能性がある”ことが示されました。


現在はアメリカで頭痛に対する認可が行われている神経刺激の装置ですが、副作用の少ない覚醒を促す方法として選択肢となることが考えられました。

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