昨日は、森の中を散歩する等、自然の中での活動が脳にどのような影響を与えるのか、ストレスに対する反応で調べた研究をご紹介しました。
今回は、大規模なアンケート調査で、余暇を自然の中で過ごすと精神衛生にどのような影響を及ぼすのか調べた研究をご紹介します。
Spending at least 120 minutes a week in nature is associated with good health and wellbeing
少なくとも週に120分自然の中で過ごすことと、健康・福祉との関連
自然環境との接し方を調査したアンケート(he Monitor of Engagement with the Natural Environment Survey )に参加した19,806人が対象となりました。
過去7日間の自然に接した時間と、精神衛生について調べました。
結果として、以下の内容が示されました。
・過去7日間に120分以上、自然に接していた場合には、全く接することがなかった場合に比較して、精神状態が良くなっていました(良い精神状態:1.59倍、精神福祉:1.23倍)。
・良い精神状態のピークは200~300分のところにあり、それ以上では追加の効果はありませんでした。
・長い時間で接するか、短い時間で何度も接するか等、自然への接し方は効果に影響を与えていませんでした。
要約:『自然に週に2時間以上接することで、精神衛生を改善できる可能性がある』
様々付随する生活様式の影響や性格的な要因など、様々な影響を完全に排除するのは困難と思われますが、自然との接触が何らかの良い影響を与えている可能性が考えられました。
もりさわメンタルクリニック:https://www.morisawa-mental-clinic.com/
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