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遷延性悲嘆症に対する認知行動療法とマインドフルネスの効果

◎要約:『遷延性悲嘆症に対しては、悲嘆に焦点を当てた認知行動療法の方が、マインドフルネスよりも、悲嘆症の症状や抑うつの軽減に有効であるかもしれない』





大切な存在(愛着対象)を亡くした後の、悲嘆反応が長期(1年以上)にわたって続く場合に、“遷延性悲嘆症”と呼ばれることがあります。


今回は、遷延性悲嘆症に対して認知行動療法とマインドフルネスを行い、効果を比較した研究をご紹介します。


Cognitive Behavior Therapy vs Mindfulness in Treatment of Prolonged Grief DisorderA Randomized Clinical Trial

遷延性悲嘆症に対する認知療法とマインドフルネスの効果


遷延性悲嘆症(ICD-11)と診断された18~70歳の100人(平均47.3歳、87%が女性)が対象となりました。


認知行動療法を行うグループとマインドフルネスを行うグループに分け、セッション数は共通で毎週1回90分のセッションを11週行いました。


認知行動療法では、亡くなった人に関する記憶を想起し、認知の再構成、将来の活動について話し合うセッション5回を含み、悲嘆に焦点を当てた療法を行いました。


マインドフルネスでは、悲嘆に関連する苦しみに適応するためのマインドフルネス・エクササイズを行いました。


結果として、以下の内容が示されました。


・セッション終了後6ヶ月後の比較で、認知行動療法を行ったグループの方が、遷延性悲嘆症の尺度(the Prolonged Grief−13)で、マインドフルネスよりも改善が大きくなっていました。


・同様に、認知行動療法を行ったグループの方が、うつ病の尺度( the Beck Depression Inventory)で、マインドフルネスよりも改善が大きくなっていました。




愛着対象について想起しながら、どのような思いを抱くのか、援助者とともに振り返りをできる点が有効なのではないかと思われました。

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