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マンガでやさしくわかるアサーション 平木典子著


アサーションという言葉を聞くことが多くなっています。

認知療法を行うとその一部としてアサーティブコミュニケーションの練習が含まれることがあります。また、アサーションやアサーティブという言葉を使わなくても、コミュニケーションの方法を考えるとき、いかにアサーティブ(適度に自己主張的)な言い方をするかということが、関心の中心となることも多いです。

アサーションの意味にふれた部分を抜粋します。

「アサーションとは『自分も相手も大切にする自己表現』という意味です。それは、日頃の人間関係において、自分の言いたいことを大切にして表現すると同時に、相手が伝えたいことも大切にして理解しようとするコミュニケーションです。」

ちょっと、すぐには何を言っているか分からないのが普通だと思います。

3つに分類すると少しうまく伝わる時があるのでやってみます。

・攻撃的:相手をやり込める自己表現。自分の言い分を一方的に押し通す。

・非主張的:言いたいことがあってもがまんする。相手に追従する。

・アサーティブ:相手の立場を尊重しながら、自分の主張も行う。自己主張を行うと同時に、相手への共感を伝えたり、代案をしめす等の方法が考えられる。自分の主張が通るか、通らないかよりは、自分の思いを率直に伝えられたかどうかに力点が置かれる。

コミュニケーションが機能不全に陥っているとき、だいたいは攻撃的か非主張的か、どちらかに偏っていることが多いので、その中間にもってくるような調節を考えると、アサーティブ(っぽく)なることが多いです。

このあたりのさじ加減は難しいこともありますが、人と人とのやりとりでそんなに簡単に正解がえられるはずもなく、だからこそ相手の立場と自分の立場について検討し、表現の方法をトレーニングする意味があります。

この本は入門として、アサーションについてのポイントがおさえられており、マンガの表現に抵抗のない方でしたら、(ストーリーについてはちょっと?の部分もありますが)役立つと思います。

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