top of page

コーヒーの発がん性について


その中にコーヒーが含まれていたのですが、今回、食品の安全性を評価し規制などを行う機関であるFDAから、コーヒーの発がん性に関する否定的な発表がなされました。

カリフォルニア州の主張は、コーヒー自体に発がん性があるわけではなく、コーヒー豆をローストする際に生じるアクリルアミドが、人体にとって発がん物質として作用し得るというものでした。

アクリルアミドという物質は炭水化物を高温で調理した際に生じることで知られる物質で、以前から発がん性に関する警告がなされてきました。また、2007年にはオランダの疫学調査でアクリルアミドの摂取量が多いほど、卵巣がんや子宮内膜がんの発がんリスクが高まることが示されています。

しかし、FDAの発表ではアクリルアミドは高温で調理された多くの料理に含まれており、食品の中に広く自然に存在している物質であるとされています。よって、コーヒーを特に対象として規制する意義はないと述べており、カリフォルニア州で行われている規制は消費者に誤った判断をさせるものであると結論づけています。

カリフォルニア州の発がん性物質の規制は厳しいことで有名で、その内容を見てみるとほとんどすべての食品が発がん物質になり得るような気がしてしまいます。過剰に安心を求めると、不安や心配が増し、自由さが失われることがありますが、少しそのような病的心理の存在を疑いたくなってしまいます。

また、他のしくみで発がん性が指摘されることもあるかもしれないので、安全であると断定はできません。しかし、すべてが規制に向かう方向が望ましいとも思えないので、嗜好者が多いコーヒーについて冷静な判断が発表され、少し安心しました。

閲覧数:365回0件のコメント
bottom of page