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自傷行為が増えている


イギリスのデータですが、自殺目的ではない自傷行為:nonsuicidal self-harm (NSSH)が増えています。

イギリスにおける自殺を目的としない自傷行為の流行と援助への接触

16~74歳における自傷行為のデータが調査されました。自傷行為を行っていたのは前記年齢の人口のうち2000年には 2.4% 、2007年には 3.8%、2014年には6.4% となっており、14年で3倍近くに膨れ上がっています。そして、それらのうち医療などの援助を受けられている場合は少ないということが分かりました。

特に、急上昇を示していたのは若年女性における自傷行為で、2000年の2.5%から 2014年の20%へと他の年代とは一線を画する増加を示しています。

イギリスでなくとも、社会的状況が類似している国では、同様の傾向があると推測されます。

臨床をしていても、自傷行為が精神的不安定さの表現や一時的解決として一般化している印象があります。

少なくとも「自傷行為=悪いこと」という内容を、ご本人にとっての感情的な支えを見つけようとすることなく、押し付けることは避けたいと思います。

直線的な因果関係をたどって根本的原因にいたるような単純な行動ではないように思われますが、本人にとってより根源に近い部分に訴える対応に努めたいと感じました。

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