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ADHDと自傷行為の関連


ADHDでは衝動性や不注意に基づいて、様々な点で問題となる行動を認めることがあります。


暴力や暴言、事故等が認められる場合には、環境への適応を阻害したり、危険を伴ったりするため、治療の必要性が高くなります。


今回はADHDと自傷行為との関連を調べた研究をご紹介します。


注意欠陥多動障害(ADHD)と自傷行為: 合併症と性別での違い


病院に入院中の202人(13~18歳)が調査の対象となりました。


上記のうち、52人がADHDの診断を満たし、77人が診断は満たさないものの、軽度のADHD症状を示していました。


さらに、自傷行為との関連を調べた調査の結果、ADHDの診断を満たす52人のうち、35人(67.30%)に自傷行為を認め、さらにそのうち25人(71.40%)が女性でした。


自傷行為との関連は、感情障害や精神病性障害、アルコール依存といった合併症の症状によって介在されていました。


つまり、ADHDがあると、特に女性において自傷行為を多く認め、それは感情面や精神病性の症状、依存症等があると余計に増加するということのようです。


ADHDの診断を満たす場合には、同時に現れる合併症にも注意し、自傷行為に配慮する必要性を感じました。


#ADHD

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