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ADHDに対する遠隔精神医療の効果


世界的には遠隔で行う精神医療の可能性(有効性)について活発に議論がなされています。


物理的な接触の必要ない場合の精神医療は、遠隔医療(オンライン医療)との相性は良いと思われますが、有効性/必要性の認知や制度の整備が遅れているのが現状です。


今回は、ADHDに対する遠隔精神医療の有効性について調べた研究をご紹介します。


遠隔医療による注意欠陥多動障害(ADHD)治療モデルの有効性


ADHDと診断されている223人の子どもをライマリケア医による治療を行うグループと遠隔精神医療(22週にわたって6回)を行うグループに分けました。


遠隔精神医療の中身としてはビデオ会議による通常の診療と親に対するトレーニング、薬物療法を含んでいました。


結果としては、遠隔精神医療のグループの方が(不注意や衝動性/多動性、反抗挑戦性いずれにおいても)改善が大きくなっていました。


薬物療法やトレーニング的要素を含む上記のようなモデルでは少なくとも、遠隔精神医療はプライマリケアを対面で行うよりも効果を上げる可能性があるようです。


きっと、研究で行う治療のプロトコルは通常の診療よりも構造化されており、この結果がすぐに通常のオンライン診療で得られるかは不確かな面もあります。


今後もこのような証拠が日本でも集積され、制度の整備や認識の深まりが生じることが望まれます。


#発達障害 #ADHD



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