※度々の変更で申し訳ないのですが、2025年1月より更新(送信)頻度を週に1回(日曜日)とさせてください。
◎要約:『PTSDの症状に、ブレクスピラゾール(抗精神病薬)とセルトラリン(抗うつ薬)の併用が有効で、副作用も少ないかもしれない』
今回は、PTSD(心的外傷後ストレス症)に対する、ブレクスピラゾール(抗精神病薬)+セルトラリン(抗うつ薬)の効果を調べた研究をご紹介します。
Brexpiprazole and Sertraline Combination Treatment in Posttraumatic Stress Disorder
A Phase 3 Randomized Clinical Trial
PTSDに対するブレクスピラゾールとセルトラリンの効果
アメリカにおける研究で、PTSDに罹患した外来患者416人(平均37.4歳、74.5%女性)が対象となりました。
対象者をブレクスピラゾール+セルトラリンのグループと、偽薬+セルトラリンのグループに振り分け、10週間の経過を観察しました。
結果として、以下の内容が示されました。
・ブレクスピラゾール+セルトラリンのグループのほうが、偽薬+セルトラリンのグループよりも明らかに大きなPTSD症状の改善を示していました(CAPS-5という症状尺度について、ブレクスピラゾール+セルトラリンで-19.2点、偽薬+セルトラリンで-5.59点)。
・吐気や体重増加、眠気等の副作用が認められましたが、副作用による中断はブレクスピラゾールを含むグループで3.9%、偽薬を含むグループで10.2%となっていました。
症状に対する有効性に加えて、ブレクスピラゾールを加えた方が副作用が少なくなる点も印象的な結果でした。
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