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うつや不安に対する腸内環境に関連した治療


腸内細菌叢へのアプローチとしては、腸内細菌叢に良い影響を与える細菌を含む食品を摂取する方法:プロバイオティクス probiotics、腸内細菌の繁殖を促進する含有物を摂取する方法:プレバイオティクス prebioticsといった方法が考えられますが、最近、腸内環境に関連する治療に関心が高まっていて、アルツハイマー病や統合失調症、発達障害等との関連で研究がすすんでいます。


今回は特に、うつや不安に対して腸内細菌叢に関連した治療(プロバイオティクスとプレバイオティクス)を行った場合の有効性を調べたシステマティック・レビュー(様々な論文を系統的に調べた結果)をご紹介します。


食品と気分:不安やうつに対するプロバイオティクスとプレバイオティクスによる補助的治療の効果


プロバイオティクスとプレバイオティクスをうつや不安の治療に用いて、その効果を調べた過去15年間の論文を系統的に調べました。


7つの論文が同定され、すべての論文がそれぞれが採用している症状評価の指標で、治療開始からの明らかな改善を認めていましたが、いずれも他の治療や偽薬(プラセボ)を対照として用いていませんでした。


論文の議論の中でも触れられていますが、現時点ではうつや不安に対する腸内細菌叢へのアプローチは、補助的治療として有効である可能性はあるものの、より効果を証明できる研究デザインで検証する必要があると考えられました。


#うつ病 #腸内環境


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