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アメリカで食思不振症(拒食症)での入院が増えている


摂食障害は大まかに言って、神経性食思不振症(拒食症)と神経性大食症(過食症)に別けられます。


このうち、食思不振症では重度になると危機的状況が生じ、入院の適応となることがあります。


例として、覚醒時50/分未満の徐脈、血圧90/40mmHg未満、電解質(カリウム等)異常、栄養失調による症状(失神等)があります。


今回は、アメリカの病院で食思不振症(拒食症)による入院が増えているという内容についてご紹介します。


パンデミック期間の摂食障害による思春期若年者の医療的入院


アメリカ、ミシガン州にある440床の小児科病院(C.S. Mott Children's Hospital)における2017年3月から2021年3月までの入院数の推移を調べました。


結果として、2020年3月から2021年4月までのパンデミック期間中は入院数が神経性食思不振症・制限型(拒食症)での入院数が125例で、それ以前の平均入院数56の倍以上となっていました。


議論の中では、①保護者が感染症対策に追われ、食事のケアにまで注意が行き渡らなくなったこと ②通常行われる気分転換の方法が不可能になったこと等 が原因としてふれられています。


この傾向は、アメリカ全土で広範囲に認めると言われており、今後の摂食障害を取り巻く環境改善(食事のケア、気分転換の方法獲得等)が必要であると感じました。



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