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チームスポーツは不安・うつの低い傾向と関連する


様々なタイプの運動が、広い年代で、不安・うつの少ない傾向と関連することが指摘されています。


今回は、子どもの年代でチーム・スポーツがどのような心理・行動的傾向と関連するのか調べた研究をご紹介します。


スポーツ参加と精神状態の関連


アメリカにおけるAdolescent Brain Cognitive Development (ABCD) studyという研究データを元にしています。9~13歳の11,235人が対象となりました。


スポーツとの関わりについて、1)チームスポーツに参加 2)個人スポーツに参加 3)チームスポーツと個人スポーツに参加 4)スポーツに参加していない グループに分けて、その心理・行動的特徴を比較しました。


結果として、以下の内容が示されました。

①チームスポーツへの参加がある場合は、スポーツに参加していない場合に比較して、心理・行動的問題が少なくなっていました。(減少の幅で示すと、不安・うつ10% ひきこもり19%、社会的問題17%、思考内容の問題17%、注意の問題12%、女子における規範遵守の問題20%)。

②個人スポーツへの参加がある場合は、スポーツに参加していない場合に比較して、心理・行動的問題が多くなっていました。(増加の幅で示すと、不安・うつ16%、ひきこもり14%、社会的問題12%、注意の問題14%)。


つまり、“チームスポーツへの参加は、(因果関係ではなく)心理・行動的問題が少ない傾向と関連する”と言えそうです。


スポーツチームへの参加と心理・行動的問題の減少との関連を冷静にみる解釈が望ましいと思われました。

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