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中年期の食事内容は認知機能の長期経過に関係しない?


昨日は食事内容の向上(MINDダイエット・スコアの高さ)が認知機能低下の抑制につながるという内容についてお伝えしました。


今回は、2019年の論文で、(昨日と尺度は異なりますが)もっと長い期間でみた結果はそうでもないかもしれないという内容についてご紹介します。


中年期の食事内容と後年の認知症リスク


認知症のない中年期(平均50歳)の8225人が対象となりました。


中年期における食事内容を指標(Alternate Health Eating Index)で測定し、認知機能の経過をおよそ25年間観察しました。


結果として、上記の指標(得点は0~110で、高いほど食事の健康度が高い)で10の上昇は認知リスクの3%減少(ハザード比0.97)でしたが、これは統計的にみて意味のある差ではありませんでした。


つまり、今回の結果では“中年期の食事内容を改善しても、認知機能の長期的な保持にはあまりつながらない”ということが示されました。


用いる尺度等によっても異なるのかもしれませんが、一概に食事内容の健全さが、認知機能改善に明らかな効果をもたらすというわけではなさそうです。

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