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個人に合わせた脳の刺激で強迫行為が減る可能性がある


不合理とは知りながらも、確認や手洗い等の行為がやめられない場合に、強迫行為と呼ぶことがあります。


今回は、個人によって異なる脳の活動パターンに合わせた電気的刺激を脳に与えることにより、強迫行為が減るかもしれないという内容の研究をご紹介します。


高頻度ニューロモジュレーションが強迫行為を改善する


今回用いられたのは、頭蓋を介して電気的刺激を与える方法:high-definition transcranial alternating current stimulation (HD-tACS)です。


個人によって異なる、報酬に関する感覚の調整を行っている回路のパターンに合わせて、電気的刺激を行い、強迫行為が軽減するのか調べました。


60人の健常者と64人の強迫行為のある人に上記の電気的刺激を用いました。


特に、強迫行為のある人にHD-tACSを毎日30分、5日連続で行ったところ、強迫行為の明らかな改善(3ヶ月に渡って症状の28%に及ぶ改善)を認めました。


ギャンブルや買い物、インターネット等への依存、摂食障害、薬物依存に関しても、報酬系が関与していると言われており、今後様々な疾患に関する応用が期待できる内容でした。



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