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健康的な生活をしていると寿命は伸びて、認知症の期間は短くなるかも知れない


健康的な生活(野菜が豊富な健康的な食事+運動+認知的活動)が、脳と体に良いことは分かっていても、なかなか実施は難しいものです。


でも、せめて今までの生活から少しでも健康的な方向に行動変容を行うなら、自分にとってのメリットを十分理解した上で、納得して行うことが継続の上でも重要と思われます。


今回は、老年期の生活習慣について質問票を用いて調べた生活スタイルと寿命・認知症の罹病期間との関連を調べた研究をご紹介します。


健康的生活とアルツハイマー病あり/なしの寿命


シカゴにおける健康と加齢についての研究 Chicago Health and Aging Project (CHAP)のデータを元にした研究で、2,449人(平均76歳)が対象となりました。


生活習慣や医療記録、遺伝子情報、認知検査の結果を含む資料が分析され、生活習慣と平均寿命(認知症の期間)との関連を調べました。


健康的な生活については、以下のような基準で調べました。

食生活: 野菜・全粒穀物・果実が豊富で、ファーストフードや油を使った食事、赤肉が少ないか(地中海式ダイエット等に沿った内容であるか)?

運動:ウオーキング・水泳・サイクリング・ガーデニング等を積極的に行っているか?

認知トレーニング:読書・カードゲーム・クロスワードパズル等を含む活動に参加しているか?


結果として、以下の内容が示されました。

①上記の基準を満たす健康的な生活を送っている人/ほとんど満たさない生活を送っている人について、65歳以降の寿命が、女性で24.2年/21.1年、男性で23.1年/17.4歳となっていました。

②同様に、65歳以降、認知症である期間が女性で2.6年/4.1年、男性で1.4年/2.1年となっていました。


つまり、“健康的な生活を送っている人では、平均寿命は長く、認知症の期間は短くなる”可能性があります。


特に認知症フリーの期間を伸ばすために、全ての基準は満たせなくても、変化できる部分を探したいと感じました。

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