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光を用いた新しい認知症治療機器


磁気刺激療法や深部脳刺激など、認知症に有効である可能性が指摘されているいくつかの物理的方法があります。


今回は、光線を用いた認知症治療機器の効果を調べた研究をご紹介します。


高齢者の記憶力に対する1068nm(ナノメートル)経頭蓋近赤外線療法の効果


45~70歳の健常者14人が光線治療の対象となり、13人の偽の刺激を行うグループとの比較が行われました。


光線治療を週2回、各6分実施し、自動化された認知機能評価装置で治療の前後における記憶能力などの評価を行いました。


結果として、以下の内容が示されました。

①光線治療では、偽の刺激に比較して、運動機能、ワーキングメモリ、遅延想起、処理速度の領域で向上を認めました。

②副作用の報告はありませんでした。


つまり、“近赤外線を用いた光線療法では、認知機能の広範な領域の改善を認める可能性がある”と言えそうです。


今回確認された、光線によって血流を増加させるしくみで機能を改善させる方法が、副作用の少ない治療法として実施可能となることが期待されました。


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