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円形脱毛症と認知症との関連


リウマチや乾癬、SLE等、様々な炎症性疾患と認知症との関連が議論されてきました。


今回は、はっきりとした原因については分からないものの、炎症や精神的なストレスとの関連が指摘されている円形脱毛症について、認知症との関連を調べた研究をご紹介します。


円形脱毛症と認知症リスクとの関連


台湾における全国規模の研究で、円形脱毛症に罹患している2,534人(平均53.9人 57.6%が女性)が対象になりました。


円形脱毛症に罹患している場合の認知症リスクを、25,340人の健常者を対照として比較しました。


結果として、以下の内容が分かりました。

①認知症に関連する高血圧、脂質異常症等の合併症や年齢等の要素を調整した後でも、認知症全般のリスクが3.24倍となっていた。

②アルツハイマー病に限定するとさらにリスクは上昇し、4.34倍となっていた。


つまり、“円形脱毛症の人では、認知症全般(特にアルツハイマー病)に罹患する可能性が高い”という関連がありそうです。


論文中の議論でも触れられているように、円形脱毛症で生じる対人関係や様々な活動の回避や炎症のしくみなど、様々な要因が関与していると思われました。

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