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善玉コレステロールはアルツハイマー病を少なくしてくれるかもしれない


コレステロールの中でも“善玉コレステロール”と呼ばれるHDL(high-density lipoprotein)は、心筋梗塞や脳梗塞等の血管疾患を少なくしてくれることが知られています。


今回は、脊髄液中のHDLとアルツハイマー病との関連を調べた研究をご紹介します。


アルツハイマー病の微小HDL粒子仮説


60歳以上の健常者(認知機能低下なし)180人(平均76.6歳)が対象となりました。


脊髄液中のHDL微小粒子の濃度と認知機能を測定し、その関連を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①脊髄液中のHDL微小粒子 (7-10.5 nm)の高値は、AOPE(アルツハイマー病のリスク)等に関して調整した後でも高い認知機能と関連していました。

②また、同様にHDL微小粒子はアミロイドAβ42のレベル(高いほうがアルツハイマー病のリスク低下)と関連していました。


つまり、“脊髄液中のHDL微小粒子が高いほうが、認知機能が保たれるかもしれない”と言えそうです。


HDLはアルツハイマー病の原因物質の排出に関与するのではないかという仮説がありますが、今後原因も含めてHDLとアルツハイマー病との関連が分かることが期待される内容でした。

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