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子どもが早産だった父親のメンタルヘルス


子どもが早産だった場合、母親のメンタルヘルス悪化についてはこれまでに指摘されてきました。


しかし、養育についての困難は父親についても予想されます。今回は、父親のメンタルヘルスについて、時間経過による変化(軌跡)を調べた研究をご紹介します。


子どもが早産だった父親のメンタルヘルス変化


在胎週数30週未満で出生した子どもを持つ父親100人について、出生後すぐ、出生後3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月のメンタルヘルス(精神状態)について調べました。


うつ症状や不安に関する質問を用いて調査を行ったところ、以下のような結果が示されました。

①うつ症状についてはほとんどの父親(82%)については低い水準で推移していましたが、一部(18%)では継続して高い水準を維持していました。

②不安に関しては約半数の父親(49%)は低い水準でしたが、残りの半数(51%)は中等度の不安症状で経過していました。


つまり、うつや不安について個人ごとに経過は異なり、一定数(不安においては半分程度)の父親は中等度以上の症状を呈する、ということになります。


症状の程度による養育態度の違いは明らかではありませんでしたが、出生後の養育に困難が予想される場合には、両親とも精神状態に関する継続した配慮が必要であると思われました。





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