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子ども時代のいじめに関連する行動は思春期の精神病症状と関連する


いじめに関連するストレスが、不安やうつ、身体症状に影響していると思われる例はあります。


今回は、10年程度の経過で幻聴などの精神病症状との関連を調べた研究をご紹介します。


小学校でのいじめと18歳時の精神病体験


およそ4700人の子どもについて8~10歳のいじめ行動について調べ、18歳時の精神病症状(幻聴・幻視・妄想・思考形式の異常)との関連を調べました。


結果として、以下の内容が示されました。

①子ども時代にいじめの被害者だった場合には、2.4~3.1倍精神病症状を経験しやすい。

②いじめの加害者(被害はなし)だった場合には4.9倍症状を経験しやすい。


つまり、いじめに関する経験があった場合には、全体として精神病の症状を経験しやすいが、中でも加害者だった場合に、その傾向が強い、ということのようです。


論文の中では、親の報告ではより小さな差しか見られておらず、周りは気づきにくいとは思われます。しかし、加害も含めたいじめ行動の兆候があった場合には、精神状態の経過に注意が必要と思われました。

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