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小児救急に占める精神的問題の変化


以前に子どもにおける不安やうつ、自傷などの問題が増加していることを説明しました。


今回は、特に救急受診に着目して、どのような内容の受診が増加しているのか調べたアメリカの研究を紹介させてください。


子どもにおける精神疾患関連の救急受診


2007~2016年のアメリカ全土における救急受診を対象として、特に精神疾患を伴う子ども(5~17歳)の受診に関して 調査が行われました。


結果として、以下の内容が示されました。

①小児領域の救急受診全体は増えていませんでした。

②精神疾患関連の受診が増加(60%)しており、特に自傷(329%)と物質関連障害(159%)の増加が著しくなっていました。


つまり、緊急の対応を要する小児科領域の救急受診で精神科的問題の占める割合が大きく増加していると言えそうです。


アメリカでは自傷(自殺)などの精神科関連での医療的問題が低年齢化しており、(日本での現状は不確かですが)今後注意して経過をみていく必要がありそうです。


#自傷 #児童青年精神医学

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