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抗精神病薬の体重増加・代謝機能に対する影響の比較


抗精神病薬を使用しているときの体重増加や代謝機能に対する影響(血糖値や脂質濃度の上昇)が問題になることがあります。


今回は、抗精神病薬による体重増加や代謝機能に対する影響を種類や使用量の違いを考慮して調べた研究(メタ・アナリシス)をご紹介します。


Comparative Effects of 11 Antipsychotics on Weight Gain and Metabolic Function in Patients With Acute Schizophrenia: A Dose-Response Meta-Analysis

急性期統合失調症における11種の抗精神病薬の体重増加・代謝機能に対する影響の比較


52のランダム化比較試験(22,588人の参加者を含む)が分析に含まれました。


結果として、以下の内容が示されました。


・アリピプラゾールの持効性注射剤以外は明らかな用量依存の体重増加を認めた。


・体重増加は(有効量に近い用量で)ルラシドン0.53Kg/6週、オランザピン持効性注射剤4.29Kg/8週など、抗精神病薬の種類ごとに違いが大きかった。


・用量と体重増加の関係にはいくつかの類型があり、用量依存型、平衡型、持続上昇型などが考えられた。


要約:『抗精神病薬の体重への影響は、種類や用量によって大きく異なる』


抗精神病薬投与による精神症状の緩和等のメリットと体重増加や代謝への影響などのデメリットを、検討しながら種類や用量を選択していく必要性を感じました。



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