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“摂食障害”はかつての統計よりずっと多いかもしれない


今回は、“摂食障害”による影響は、今まで報告されてきたよりもずっと大きいという内容の指摘に関してご紹介します。


The hidden burden of eating disorders: an extension of estimates from the Global Burden of Disease Study 2019

摂食障害の隠された負担: 疾患による負荷統計の拡大


“むちゃ食い”(binge-eating disorder )や“その他の摂食障害”(other specified feeding or eating disorder: OSFED) を分析の対象とした2つのシステマティック・レビュー(多数の文献を基準を決めて精査すること)が参考にされています。


疾患による影響を世界規模で報告した資料:the Global Burden of Diseases, Injuries, and Risk Factors Study (GBD) 2019 では、かつて摂食障害に関して中心的部分と考えられてきた「神経性食思不振症」と「大食症」の診断を満たす部分しか含んでおらず、“摂食障害”による影響を過小に評価していると指摘しています。


具体的には、“むちゃ食い”や“その他の摂食障害”が除外されていることにより、摂食に関する問題を抱えた人たちが4,000万人以上過小に評価されており、疾患による負荷も誤って解釈される可能性があるようです。


摂食に関する実際の影響の大きさを考える時には、現在定義されている摂食に関する問題を広い視野で捉えたほうが良さそうです。

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