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睡眠不足は怒りを惹き起こすか?


不安やうつについて、睡眠障害との関連はしばしば指摘されるところです。


また、他の感情についても、日常的な体験として眠れなかったことが、翌日の調子に反映されることが予想されます。


今回は、怒りについて日常場面での記録と実験を用いて睡眠不足の影響を調べた研究をご紹介します。


睡眠不足が怒りを惹き起こすか?


第一に、202人について毎日の睡眠記録をつけてもらい、前日の睡眠と1日の怒りの感情について調べました。


結果として、睡眠が不足していた翌日には怒りの程度が大きくなることが示されましたが、これに関しては、睡眠不足の原因となっている元のストレスが翌日の怒りにも影響している可能性が考えられました。


第二に、147人について睡眠を制限し、実験室で騒音に対する反応を調べました。


結果として、睡眠を制限した場合には、騒音に対する怒りの反応が大きくなっていましたが、これに関しては、睡眠制限による実験中の眠気が影響している可能性も考えられました。


つまり、(元のストレスや眠気による介在が考えられましたが)全体として睡眠の不足は“怒り”を増やす傾向があると思われました。


ある感情から睡眠不足となることも考えられ、前後関係は様々かもしれませんが、感情の不安定さと睡眠不足は相互に影響し合う要素として検討する必要があると考えられました。


#睡眠障害

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