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短時間のマインドフルネスがストレス軽減に役立つか?


マインドフルネスについては、うつ症状・不安ストレス・疼痛の軽減等に効果が指摘されきました。


しかし、瞑想などを行う時間を日常生活の中で確保することが困難で、特定の場所に通う長時間のセッションでは取り組みにくいという側面があるかもしれません。


今回は、医療従事者の職場で行われた短時間のセッションで、主としてストレス軽減の効果を調べた研究をご紹介します。


短時間のマインドフルネスに基づくプログラムによる、医療従事者のストレスに対する効果


78人の医療従事者(平均32歳、65人が女性)をマインドフルネスに基づくセルフケアを習得するプログラム(MBSC: mindfulness-based self-care)を受講するグループとそうでないグループに分けて、受講前後とそのしばらく後のストレスの程度などを調べました。


講習は週に1回、1.5時間を5週にわたって行いました(合計7.5時間)。


結果として、以下のような内容が示されました。

①マインドフルネスに基づくMBSCのグループではストレスや不安の軽減、ポジティブな感情の増加などが、プログラムを行わないグループよりも大きくなっていました(例:ストレスの指標Perceived Stress Scale 10-Item versionでMBSC17.29 vs 対照18.54)

②経過観察(2ヶ月後)でも、ストレスの軽減効果は維持されていました(開始からの変化で、ストレスの指標-6.14)。


つまり、マインドフルネスは比較的短時間でも、ストレス軽減に効果があり、その後の経過でも良い影響が持続する、ということが言えそうです。


しかし、週に1回でも1時間半の時間を確保して、それを5週続けるのも困難である場合は多く、もう少しやり方を簡略化する必要があるように感じました。


#マインドフルネス #ストレス

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