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精神疾患は加齢を促進するかもしれない


統合失調症やうつ病等の精神疾患と、様々な身体疾患や認知能力低下の関連について指摘されてきました。


今回は、広く精神疾患の存在と加齢の促進について調べた研究をご紹介します。


精神疾患の病歴と中年期における加齢の促進について


研究開始時点では1037人の参加者について18歳~45歳までの経過を観察しました。


DSM(国際的診断基準)で定められたうつ病や統合失調症などを含む14疾患について評価を行い、その病歴と加齢の兆候について関連を調べました。


結果として以下の内容が示されました。

①精神疾患があると45歳時点で様々な加齢の兆候(感覚や運動の低下、認知能力低下、見た目の老化等)が出現している割合が多い。(薬剤の摂取、喫煙、肥満などの影響する因子については調整)

②加齢の促進は症状の傾向(内向、外向)や思考障害の程度等にはよらず、広く認められた。


つまり、精神疾患に付随する薬剤投与などの様々な要因とは無関係に、広い範囲の精神疾患の存在と加齢とは関係している、と言えそうです。


精神疾患を経験した場合には、早期に加齢に伴う様々な問題が出現することを想定し、予防の方策を取ることが必要であると思われました。



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