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デジタルコンテンツによる心理療法の有効性


カウンセラーによるカウンセリングに代わるものではありませんが、不安やうつ症状に対するデジタルコンテンツの有効性が指摘されています。


今回は、経済的には比較的立ち遅れている各国において、デジタルコンテンツの心理療法が有効に機能しているのか、調べた研究のまとめ(メタ・アナリシス)をご紹介します。


収入が低~中間に位置する国々におけるデジタルコンテンツによる心理療法の有効性


22の研究(4104人の参加者を含む)が基準を満たし、分析に含まれました。


概ね青年~中年が主な対象で、20~35歳の平均となっていました。


疾患としてはうつ症状や物質依存が主で、全体として通常治療のみと比較し、中等度有効な結果となっていました(効果の大きさを示す数値としてHedges' g: 0·60)。


経済状況の悪い国では通信インフラの整備が遅れ、多くの人がデジタルコンテンツにアクセスし難いことも予想されます。


しかし、通常カウンセラーが1対1で行う心理療法は非常に高価であり、経済状況が比較的良くない地域でこそ、デジタルコンテンツが有効に広く活用できることが望ましいと思われました。



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