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経済的困窮と自殺との関連


経済的困窮が希死念慮や自殺企図につながりやすいという印象はあっても、実際にどのくらいの影響力があるのか全体的視点で調べた研究は乏しい状態です。


今回は、アメリカの研究ですが、経済的困窮の要素が自殺企図ににどのような影響を与えるのか調べた研究をご紹介します。


アメリカの成人における経済的困窮と自殺企図


アメリカで行われた34,653人を対象とする調査を元にしており、第1期(2001~2002年)、第2期(2004~2005年)において行われました。


金銭的破綻・失業・ホームレス状態・低収入とその後の自殺企図・希死念慮について調べました。


結果として、各要素が自殺企図のリスクを上昇させていましたが、具体的には第1期における資料で、金銭的破綻1.53倍、失業1.52倍、ホームレス状態の既往1.50倍、低収入1.51倍となっていました。


調査への回答者のうち上記の4要素を全て満たす場合には、全く満たさない場合に比較して20倍自殺企図のリスクが高くなっていました。


改めて、自殺の危険因子として経済的困窮を重視し、具体的に聴取する必要性を感じました。

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