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統合失調症の症状と解離症状との関連



以前から自我の障害である解離症状と統合失調症の症状(特に幻聴)との関連が指摘されてきました。


今回は、解離症状と統合失調症の症状がどのように関連しているのか、広い範囲で調べた研究(メタ・アナリシス)をご紹介します。


解離と精神病症状の関連


解離と精神病症状について調べた研究を検索し、93の論文(20,436人の参加者を含む)が分析の対象となりました。


結果として、広い範囲で統合失調症のいわゆる陽性症状(妄想や幻覚等の比較的症状の存在が分かりやすい症状)との関連が示されました。


具体的には、幻覚・妄想・解体(まとまりを失くす症状)との関連が多くなっていました。


これに対して陰性症状(感情鈍麻や無為自閉等の比較的症状の存在が分かりにくい症状)との関連は明らかではありませんでした。


解離は昔から、精神病症状とは違うしくみで生じると考えられてきましたが、実際には陽性症状と合併することは比較的多く認められるようです。


#統合失調症





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