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繊維質を摂ると認知症リスクが低下する?


魚類や野菜・果実、オリーブ油等の摂取をすすめる地中海式ダイエット等、認知症の予防に良いとされる食事内容について指摘されてきました。


今回は、食物中に含まれる繊維質と認知症リスクの関連について調べた研究をご紹介します。


食物中繊維と認知症リスク


日本における研究で、地域生活者3,739人(40~64歳)が調査の対象となりました。


1日の食事内容を思い出してもらう方法で、食事の記録を取り、食事に含まれている繊維質と認知症リスクとの関連を調べました(平均19.7年の観察期間)。


結果として、以下の内容が示されました。

①繊維質の摂取が多いほど、認知症の発症リスクが低下していました(例:一番繊維質が少ないグループに対して、繊維質の多いグループの発症リスクの目安:ハザード比は0.74倍)。

②繊維質の増加による認知症リスクの減少は、可溶性繊維で最も顕著であり、脳卒中の既往のない場合に限定されていました。


つまり、“(特に可溶性)繊維質の摂取が多いと、認知症リスクを低下させるかもしれない”と言えそうです。


繊維質は不溶性(野菜・未熟な果実・豆類など)と可溶性(熟した果実・海藻類・大麦等)に別れ、バランス良く摂取することがすすめられていますが、今回は可能性繊維質の摂取が特に認知症発症のリスクを低下させるという結果でした。


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