頭痛には偏頭痛や緊張性頭痛などの分類があります。
中でも、長期に渡って反復しやすいものに“群発性頭痛”があり、今まであまり薬物療法の有効性について確認されてきませんでした(予防としてカルシウム拮抗薬が用いられることはあります)。
今回は、群発性頭痛に関して短期的にプレドニゾンを用いた時の効果について調べた研究をご紹介します。
群発性頭痛の短期予防に関するプレドニゾンの安全性と有効性
ドイツにおける研究で、18~65歳の群発性頭痛がある参加者118人が研究の対象となりました。
参加者をプレドニゾンを用いるグループと偽薬を用いるグループにランダムに分け(双方に基本的治療としてカルシウム拮抗薬は使用)、治療の最初の週について群発性頭痛の発作の頻度を調べました。
結果として、プレドニゾンを用いた場合が7.1回、偽薬が9.5回となっており、プレドニゾンが短期的な予防に有効ではないかと思われる結果でした。
副作用には、頭痛・動悸・めまい・吐き気がありましたが、重いものはプレドニゾンのグループではありませんでした。
ステロイド剤として有名なプレドニゾンですが、有効な薬剤の少ない群発性頭痛の治療に役立つ可能性を感じました。
#群発性頭痛